knock on wood

日々の記録帳

マウス

マウス

一番最近読んだ本。はじめて読んだ作家さんだけど、とても読みやすい文章だと思う。だけど、よくわからない話だった。読み終えてすぐに「着地点はどこだったのだろう?」と疑問に思うような。「みずみずしい感性で描かれた」とかって帯がつきそうだな〜なんてことも思ってしまった。内容は……目立たない大人しい少女の主人公はクラスの中に自分よりも下(劣っている)子を見つけて、ひそかに観察を続けることで彼女の秘密を知ってしまう。ある日主人公が彼女にした「あること」をきっかけに彼女の人格は変わり、クラス内での立場も変わってゆく、そしてそれは男子をも巻き込む変化へと続く……みたいな話でした!私は高校生くらいまでの少女が主になっている話が好きなので、飛びついちゃったよ。

今年は後半にわりと本を読む時間を作ることができた。やっぱり集中できないと本は読めないな。残念なのは、あまり心が大きく動く小説との出会いがなかったことかな。読み終えて呆然とするとか、号泣するとか。まあ、そんな出会いはなかなかないか。今年だと、「悪人」がそんな感じでした。でも、多分これは私が妻夫木くん大好きで映画で主演したのを思い浮かべながら読んでいたからってのもあるんだよね。再読したいのは、豊島ミホの「リテイク・シックスティーン」。なんかね、少女マンガの速度っていうのかな。そういう風吹いてました(笑)同じく豊島ミホの「ぽろぽろドール」もまた読みたい。*1人形と、それに関わる人との短編集でした。人形の頬を叩く婦人、人形に恋する青年、人形になる女、人形に思いを込める少女。面白かった。わたしも人形が欲しくなりました。

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(上) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

悪人(下) (朝日文庫)

リテイク・シックスティーン

リテイク・シックスティーン

ぽろぽろドール

ぽろぽろドール

*1:わたしはきっとこの作家さんが好きだ