宮木あや子の、この作品は、『雨の塔』の続編のようなもの。完全なる続編ではないけど、『雨の塔』を読んでからのほうが、世界観がわかる。登場人物の誰ひとりとして、好きとも苦手とも思わなかったけど、本当に存在している人たちの話のように感じた。乙女チックな物語でありつつも、ぞくっとする感覚。耽美？と思いきや、ごくごく普通の生活も存在している。続編ではないと書いたけど、できれば二冊続けて読んでほしいな。個人的には『太陽の庭』のラスト近くはページをめくるのが怖いという気さえした。物語を読んでいるのに、「大丈夫だよ、お話だもん、大丈夫大丈夫」と自分に言い聞かせつつ読みました（別にそんなに怖いシーンがあるわけではないです）読み終わって思ったのは、人間は何もかもを知ろうとしなくてもいいのではないか？ってことと、でも知りたい欲があるのが人間の証だよなーってことでした。ただ、これはもともとの自分の考えなんだけど、日記でも本でも「これは見ないでくれ」というものは見ないほうがいいと思う。もしも見てしまったなら黙っていてください。自分が楽になりたいという理由で独白してくれなくていい。まあ、「見ないでくれ」が
ダチョウ倶楽部的なものかどうかの見極めは難しいけど。。。
