knock on wood

日々の記録帳

かたい話をしたいわけじゃないし、何度も書いているから今さらなんだけど。最近ずっと思っていることは、東電も政府も小手先でなんとかしようとせずに、もっと根本から解決する方法を模索し、それにお金を使ってほしいってことです。
海産物も野菜も水もすぐに被害はないという。本当だろうか?なぜヨウ素の話しかせず、ほかの放射性物質については黙っているのか。
地震が起きた時、原発の事故が起きた時、不用意に不安を煽るような発言、デマを多くの人が厳しく糾弾した。でも、だったらどうして今みんなが聞かされている不確かな情報に対して「現実を報道してくれ」という声を、心配しすぎという一言で片付けるのだろう。これこそ皆があれだけ忌み嫌ったデマを拡散している状況ではないだろうか。
真実を公表せず、それでも事態が好転しないからといって、あとから「実は・・・」という発言をしている今の状況は、頑張ってる人たちの頭から泥をかける行為にほかならない。支援をしてくれる人も国も、今何が必要かを考えて行動している。だから、発表されている今の状況に嘘があれば、それらは全て無駄になるというものだ。
放射性物質が検出されました。でも影響はありません、なんてわけねえだろう!と何度も書いていますが、やっぱり私はそう思います。影響はある。それを排出する力も人間にはあるかもしれないけど、影響は絶対にある。その被害がどれだけのものになるのか想像もつかないけれど、今、被災地、原発地域、そして原発そのものに使うお金よりもずっと大きい額になることだけはわかる。だから今すぐに該当地域の人たちへの保障、そして原子炉の問題解決のためにお金を使うべきだ。今なら、ある程度、「ここからここまで」という線引きができる。でも、これがこのまま「ただちに影響はない」という言葉のもとに、生産物を出荷し、もしもそれが大きな被害を生み出したら、世界との取り引きができなくなったら、どんだけの予算が必要になるのか想像すらできない。目先のお金や労力を出し惜しみ、それがかえってもっと大きなマイナス(お金の問題だけでなく)を引き起こすことは避けたほうがいい、頑張っている人たちのためにも……

とまあ、こういう意見を私は持っているわけだけど、先日こんな話をしたら、鼻先でふっと笑われて「そう思うわけね」ってバカにするような口調で言われたんだよね。わざとじゃないのはわかるけど、人が口を噤んでゆく理由がなんとなくわかったような気がしたよ。