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日々の記録帳

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

銀二貫 (幻冬舎時代小説文庫)

高田郁の「みおつくし料理帖」シリーズが好きなので、今年はこの作者の未読の作品を読んでみようと思って図書館で借りたものの、途中でやめてしまった一冊。理由は関西弁。作者は関西出身らしく、「みおつくし」シリーズにも関西弁は登場する。そもそも主人公一行が大阪から東京(江戸)にやってきたことから話は始まるから、主人公の言葉の端々には関西風のイントネーションが出ているし、料理や味、そのた諸々における関西と関東の好みの違いなどを読むのも楽しい。だから平気かなと思って読み出した「銀二貫」だけど、「みおつくし」シリーズとは比較にならないくらいの関西弁度(?)。文字として見る関西弁に慣れていないせいか読み進めるだけで疲れてしまう一冊だった。あらすじを読む限りでは、好きになれそうな作品だと思うので残念。しかしこの作品、関西の人は平気なのか?逆に微妙な違いが嫌になるんじゃないのかな。あと、私よりももっと北に暮らす人たちはどう思うのか?そこらへんが気になる。