knock on wood

日々の記録帳

思い立って、東野圭吾の「手紙」を再読しています。一昨年読んだ時は、単純に「この『兄』の存在がいつもいつも主人公の邪魔をする」という部分ばかり頭に入ってきて、兄に手紙をまったく書かない主人公に対しては、「そこまでしなくても」と、思う部分もあったのだけど、ずいぶんと読み飛ばしていたことに気付いた。冒頭からして、兄が犯してしまった犯罪の根本の原因は自分なのだと主人公が知る場面、弟を養うことで自分の罪滅ぼしをしていることを暗示した場面、それらをまるっきり読み飛ばしていた。様々な苦しみや悲しみがループしていると感じつつ、今回は読んでいます。でもやっぱ辛い。