knock on wood

日々の記録帳

  • 「そこにいる人」

昨夜、一気読み。
友人のホームページの感想文を読んでから、ずっと読んでみたいと思っていた本でした。
『あーそうそう、確かにそう思っちゃう』という気持ちと、『いや、まだまだそんなもんじゃないだろ?』という気持ち。心を揺らしながら、一応最後まで読みました。
病人(しかも重病の)家族がいる人にとって、【看病(もしくは介護)の終わる日はいつか?】という自問は、しても意味がないとわかっていてもしてしまうものだと思う。そんでもって【終わる日=病人の死ぬ日】の場合が多いので、結構きついよね。いや、でも『もうなんでっ!』とか思うし、できもしないのに『私は私でもう勝手にしてやる!』とか思ったりもするんだよなぁ。
この本の最初の方で、主人公は自宅の庭の落ち葉掃除をしているのですが、彼女にとって落ち葉掃除は決して楽しいことではないんですね。でも自分がやらなければ母親が掃除するのは目に見えていて……それならば自分が掃除した方がマシと考えているのだけど、もしかしたらこの掃除の箇所が一番共感したかも。
あとなぁ、病気治って欲しいとか、元気になって欲しいとか思ってるくせに、あまり元気にされると、それはそれでムっとなってしまうんだよね。(そんなに元気なら働けば?とか、意地の悪いことを思ってしまいます←そこまでは無理だとわかってて)

そこにいる人

そこにいる人