- 作者: 柚木麻子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/28
- メディア: 単行本
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物語の中では、共感する、しない、できる、できないがテーマになる章があるのだけど、私はこの物語の二人のどちらにもすごく共感ができた。と言ったところで、同じことをしたり実際には考えたりはしないから、少ないながらも友人に恵まれ、社会生活を送れているわけだけど。でも心の奥には、ヒロインたちのように、人を嫉妬し、他人の気持ちを慮ることができず、それなのに何故上手くいかないんだ!とジリジリするような気持ちがあることも事実で、本を読み進めながら、私の本当の顔はどっちなんだろうなぁ、なんて考えてしまいました。ヒロインたちは根本的には良い人で、私はこの、本当は良い人たちが出てくる物語が好きなんだと再認識しました(笑)