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日々の記録帳

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーション・ラブ (文春文庫)

イニシエーションラブを読んだ。ミステリー……なの?う、うん。ま、まあ、そういうことなのかな。というか、そういうことにするために、(謎解きするために)登場人物の誰ひとりとして、その人となりを掘り下げられてなかったんのかなあ?
最初、A面⇒B面への切り替えの意味がわからず、人って変わるものだなあなんて思いながら最後まで読んで、その変わり様も「よくあるよくある」って感じで終わってしまい、これのどこに謎があるのか?何がどう、どんでん返しなんだろう?と解説を読んでもピンとこず、結局ネットで調べてしまった。そして知った答えは、なるほど!とは思ったけど、どこが怖いのか、誰が怖いのか、どのへんがミステリーなのか。。。
なんというか私がこういう作風が苦手なだけなんだけど、作品、物語に関する感想というものが「男の人が書いた作品って感じ」と思うだけなんだよね。しかも少し年いった男の人が書いた作品という印象。薄いというのかな。これくらいのことや、こういう女性を怖いという設定にされてしまうと、ほかに怖いことなかったのか?人間との関わりが薄いんじゃないか?と思ってしまう。
もっとこう、ぐっと迫ってくるような魅力的なヒロインを書いてほしいな。